リタ?リコ?

新型コロナが脅威を増す今の世の中と同じような状況が描かれた感染パニック映画「コンテイジョン」を鑑賞しました。

2011年上映のこの映画ですが、まるで今の現実を見ているようで怖いです。

※以下、多少ネタバレありますのでご注意下さい・・

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映画では、蝙蝠(コウモリ)から豚、豚から人間へとウイルスが感染し、ヒトヒトであっという間に全世界に感染していきます。世の中では様々な情報が入り交り、SNSなどを通してデマ情報が横行します。街では、買い溜め、暴動、人間不信、都市封鎖が起こり、病院には沢山の人がつめかけ、医療従事者の感染もあり医療崩壊が起こります。

完成したワクチン欲しさにWHO職員を誘拐したり、つかんだ情報を身内にたれ流す専門機関の職員がいたりと、ある意味“人間らしい”汚い行動が相次ぎ、事態が長引くほど、人は不安、不信による「自分が良ければ良い」といった自己中心的な行動に出て、大混乱となる世界を生々しく描きます。

まるで今の、そしてこれからの世界を描いているようでとても怖いです。

新型コロナは思いのほか手ごわい存在で、まだまだ収束の目処が立ちませんが、時期尚早ながらもコロナ後の世界がどうなるのか?を考えるととても心配になります。

こんな時こそ「利他主義」が重要だという話

先日、NHKで放送されたETV特集「緊急対談 パンデミックが変える世界~海外の知性が語る展望」という番組を鑑賞しました。

このパンデミックの中で差別や分断が以前より目立ってきているのではないか?との質問に、フランスの経済学者J・アタリ氏はこのように言っております。

「人と人との分断が、国と国との分断ともなり、今までの社会秩序が崩れ、各国は自国のみの利益のためだけに動き出す可能性があります。連帯のルールが破られる危険性が極めて高い。つまりは利己主義です。経済的な孤立主義が高まる危険もあります。」

<利己主義=自分の利益を最優先にする、己の利益ってことですね>

映画「コンテイジョン」の中では、咳き込んで倒れている人(感染者)を助けようとして感染する人が出ます。ごく普通の親切心が、この人を感染者にしてしまいます。人はもう握手、ハグ、単なる会話・・、当たり前に行われている親しい人との間の接触でさえも拒否するようになります。

感染症の怖いところは、人との分断です。人と触れ合ってはいけないという当たり前じゃない行動が求められるのです。

J・アタリ氏は、国境を閉ざしてしまうべきではない。私たちはもっとバランスの取れた連帯が必要であり、「利他主義」という思想を主張します。

<利他主義=自分の利益よりも他人の利益を優先する考え>

「パンデミックと言う深刻な危機に直面した今こそ「他者のために生きる」という人間の本質に立ち返らねばならない。協力は競争よりも価値があり、人類は一つであることを理解すべきだ。」と。

こんな何が起こるかわからない、下手をしたら弱肉強食になるかもしれない混乱期に、他人の利益を優先することに意味はあるのか?と考えてしまいますが、

「利他主義は合理的利己主義にほかなりません。自らが感染の脅威にさらされないためには他人の感染を確実に防ぐ必要があります。他者の利益のためにすべてを犠牲にすることではなく他者を守ることこそが我が身を守ることであり家族コミュニティ・国・そして人類の利益にもつながる」

つまり「利他的であることは、ひいては自分の利益となるのです。他の国々が感染していないことは自国の利益になります。たとえば日本の場合も世界の国々が栄えていれば、市場が拡大し、長期的にみると国益につながります」

なるほど。

このパンデミックによる混乱の中、詐欺行為、買い溜め、マスク転売問題や、ある国の陰謀説、あれが効くこれが効くなどなど・・、信憑性や根拠のないきな臭い話題で持ちきりです。ワイドショーやインターネットの中では、毎日タレントやお笑い芸人、識者などの多様な意見を耳にしますが、何も責任のない言いたい放題の意見に嫌気が指しています。

何も信用できない風潮に嫌気が差している今ですが、アタリ氏のポジティブな言葉は心に響きます。専門家の確かな情報の元、正しい行動を取らなきゃならないなと心に誓います。極力早い収束のために、とにかく今は徹底的に我慢して、人との接触を8割減らすどころか9割、10割とやっていくしかないのかもしれません。

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