東京五輪の「マラソン・競歩」札幌開催案、IOCと東京都で相当揉めていましたが、「札幌開催」が決定しました。
そもそもこの案件、猛暑の東京で過酷なマラソン等の競技を開催するのは選手の安全を守ることができないので、東京よりも競技環境が良い「札幌」で開催することをIOCが東京に何も相談することなく決定したことが問題となっています。
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東京都は、当初から猛暑の中の競技開催は折り込み済みなので、すでに何百億円もの費用をかけて様々な猛暑対策を行ったのに、開催まで残り9ヶ月のこの段階で「開催地変更?何を今更」って感じでしょうし、五輪の花形競技でラストを飾るマラソンが開催都市以外で行われるのは五輪史上前例のないこと。これは引くに引けない事案でしょう。
IOC側は、つい最近ドーハで行われたマラソン競技で、暑さからたくさんの棄権者が出た「マラソン版ドーハの悲劇」を受けてのこの決断。一応選手ファーストとして、こちらもゆずれない事案。
かたや札幌市のスタンスは、市長自ら会見で「光栄なこと」として、競技開催を前向きに捉えている節がありますが、あくまでもお願いされたら前向きに考えますよというスタンスかと。一札幌市民の私としては、別に招致したわけではなく、降って湧いたようなこの事案。やるなら嬉しいけど、やらないならテレビで見るしって感じ。ただ、この期間は思いっきり札幌夏祭りと丸かぶりなので、札幌市民にとって(私にとってですが)ビアガーデンは毎年必ず参戦する大事なイベントなので、これが中止になるなら困る。
でも、ビールかマラソンか・・悩むけど、一生に一度かもしれない五輪のマラソンの方が多少は優位か。
さて、そんな混沌とした東京五輪札幌開催案ですが、先日ある辛口サッカー解説者の記事でこんなことが書かれていました。
「IOCのいいなりになるな!札幌には失礼だが、札幌が何でうちに来ないのかという権利はない!これは「東京」オリンピックなんだから」
誰がそんなことを言っているのか?札幌はいつそんな主張をしたのか?札幌市民は誰一人「マラソンを札幌でやれ!」なんて主張しておりません。
気づいたら世論は「札幌=IOC」「札幌=悪者」扱いされているようで何か悲しい。
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