1993年、当初10チームでスタートした我が国のサッカー最高峰カテゴリー「Jリーグ」、誕生から27年を経た今、加盟クラブは着実に増え、J1で18チーム、J2で22チーム、J3で15チームと日本全国にクラブが出来て全部で55チームにまで膨れ上がりました。さらに将来的なJ加盟を目指しているチームもたくさんあるようですし、順調に成長しているなと感じます。しかし、我が北海道にはJリーグ加盟クラブはたったの「1つ」、北海道コンサドーレ札幌のみ。北海道はご存知の通り47都道府県の中でダントツのデカさ、その面積は圧倒的1位で、2位の岩手の5倍以上、一番小さな香川県の約44倍というとてつもないサイズ感です。この広大な北海道にプロサッカーチームが「1つ」、約528万人の道民が応援するチームが「一択」というのはどうも解せない。これでいいのか?道産子のみんな!
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私の住む北海道は、道庁所在地である札幌市は人口約197万人(令和元年8月現在)、第2位の旭川市で約33万人、北海道全体だと約528万人が暮らしています。県内総生産は18兆円規模で広大な大地もあるこの北海道は、ある意味世界的に見たら「一国」と呼べるくらいの規模を要します。
<過去記事>北海道独立宣言しちゃう?
その北海道で私の大好きなスポーツ「サッカー」のプロチームは現在のところ北海道コンサドーレ札幌の1チームのみ。プロビンチャでJ1とJ2を行ったり来たりのエレベータークラブと揶揄されていたのはもう過去の話で、昨シーズンはJ1で4位、もう少しでACLに手が届くところまで来ました。クラブとしての規模も拡大しており、順調に成長していて、今後も継続して中堅クラブとしての確実な地位確立を願いたいところです。さて、そんな道民のサッカー事情ですが、サッカー好きの道民は概ねコンサを応援していることでしょうが、改めて考えて人口が528万もいるのに、サッカー好きはコンサ一択でいいのでしょうか?
北海道におけるプロサッカーチームの適正数は?
まず、現在のJリーグ加盟チーム数ですが、
北海道 (チーム数:1 )人口約520万、面積83420
東北6県(チーム数:6 )人口約850万人、面積66900
中部9県(チーム数:12)人口約2000万人、面積66700
関東7県(チーム数:17)人口約4400万、面積32300
近畿7県(チーム数:4 )人口約2200万、面積33100
中国5県(チーム数:3 )人口約700万、面積31900
四国4県(チーム数:3 )人口約370万、面積18800
九州8県(チーム数:8 )人口約1420万、面積44500
人口ベースで見てみると、全国平均でざっと約200万人に1チームがある計算になります。
約200万人都市の札幌に1チームということは平均に一致しますが都道府県レベルで見ると北海道の人口は528万人ですからもう2チームはあってもいい計算になります。
ちなみに2019年度J1チーム 18チームの一覧です。
北海道コンサドーレ札幌
ベガルタ仙台
松本山雅
ジュビロ磐田
清水エスパルス
名古屋グランパス
鹿島アントラーズ
浦和レッズ
FC東京
横浜Fマリノス
湘南ベルマーレ
川崎フロンターレ
セレッソ大阪
ガンバ大阪
ヴィッセル神戸
サンフレッチェ広島
サガン鳥栖
大分トリニータ
鹿島アントラーズやサガン鳥栖のような人口が少ない地域のチームもあるので一概には言えませんが、だいたいJ1に定着しているチームは大都市に籍を置くチームが多いと言えます。
道民ならだれもが知っていますが、札幌から函館や道東、稚内等には同じ道内でも気軽に行ける距離ではないし、住んだことがないのであくまでも想像ですが、稚内の方がコンサドーレを身近な俺らのチームと感じることはないでしょう。週末に気軽にスタジアムに行ける距離を自分の地域と捉えるならばコンサドーレだと札幌市及び周辺の北広島市、恵庭市、石狩市、小樽市とかそのあたりまででしょう。
ちなみに日本の国土÷チーム数で計算すると全国平均でざっと約6800k㎡に1チームという計算なので、あくまでも北海道の「面積」だけで考えたらゆうに12チームはあってもいい計算。同じくらいの人口、経済規模、面積を持つスコットランドは普通に独立したリーグを持っているし北海道だけで一つのリーグが開催できるくらいの可能性は有する土地であることがわかります。各都市の人口で考えると、札幌に4チーム(西区、豊平区、南区、厚別区あたり)として、旭川、函館、小樽、帯広、苫小牧、釧路、北見、江別に1チームずつで計12チーム。なくもないか。ニセコ辺りに外国人が多く所属するチームなんてのも面白いかもしれない。
話しが逸れてしまいました。北海道独立リーグの話しは置いておいて、Jリーグ加盟クラブの方です。
全国津々浦々、Jリーグチームが出来たといっても満遍なくって感じでもないようです。各地域別に見ていくと、さすがに世界一人口が集まる関東圏はチームが多いです。近畿地方は大都市がある割にJリーグチームはガンバ大阪、セレッソ大阪、ヴィッセル神戸、J2の京都サンガとたったの4チームのみ。四国地方はJ1チームがないし、東北や中国地方もJ1に定着しているチームは少ない。基本的に各県に1チーム、大都市や昔からのサッカー処の静岡県には複数チームが存在するということがわかります。
人が集まる都市、またはサッカー熱の高い都市じゃないとプロチームは運営していけないということでしょう。
ところでスポーツに興味のある人の割合はどれくらいいるのでしょう?あくまでも私の主観ですが、「野球観戦してきた」とか、「チャナティップがどうだ」とか言っている人をよく見かけ、本当100%私の肌感覚でいくと3人に一人くらいは何らかのスポーツに興味があるように思います。
仮に、北海道の2大プロスポーツチーム、日ハムとコンサが人気を2分するとして、3人に一人がスポーツ観戦に興味があるとしたら6人に一人はコンサに興味がある計算になりますね。約200万人都市札幌のうち超高齢者や赤ちゃん等を抜いた多少なりともサッカーに興味のある潜在的サポーターは単純計算だが約30万人はいるのではないか。
では、実際にスタジアムに行く割合はどのくらいか。2018年のコンサ主催試合の平均入場者数は約18000人。毎試合スタジアム観戦する熱烈なサポーターは5000人くらい?そんなにいないか?仮に5000人として残りの13000人はどんな人か。主催試合17試合中2~3戦ほど観戦するライト層のサポーターだとして10万人くらいはいるだろうと試算。10万人くらいのライト層サポーターを確保するためには、最低でも60万~70万人規模の都市が必要です。一つの都市だけじゃなくて周辺都市も入れてこれくらいの規模の都市圏なら1チームくらいプロチームが作れるのではないでしょうか。
結論として札幌圏で考えると人口は230万人ほどいるのでこのレベルの都市ならもう1~2チームくらいあっても良いというのが私の結論です。
北海道で赤黒VS青白のダービーマッチ見たいですね。
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