過去?未来?イヤイヤ、大事なのは”現在”です。
ワールドカップロシア大会が終わって早数ヶ月が経過しました。あんなに熱狂したサッカーの祭典「ワールドカップ」も、終わってしまえば、たった数ヶ月ですでにあの感動も忘却の彼方、私の頭のハードディスクはどうなっているのか。えーっと・・そうそう「おっさんジャパン」なんてイジられた平均年齢の高めな侍たちは、国民からの低い期待値とは裏腹に快進撃を繰り広げ、見事に決勝トーナメント進出を果たしました。ああ懐かしい。
サッカーは永遠に続きます、よくサッカーの世界では過去や未来を語りがちですが、やはり何よりも”現在”が大事です。ワールドカップ終了後、森保監督のもと新生日本代表が誕生し、順調に世代交代が進行中の日本代表の現在地を整理いきたいと思います。
スポンサーリンク
2018.9.11 VS コスタリカ
森保監督の初采配となるこのゲーム。選出されたメンバーをみると、大会前から代表に選ばれていた選手達もいますが、ロシアワールドカップに出場した選手は東口、植田、槙野、遠藤の4名のみ。かなり刷新したメンバー構成となりました。
試合は、南野、伊東のゴールとオウンゴールで3−0の快勝!中島や堂安もかなり躍動しました。相手のコスタリカの実力がどうだったのかは置いておいても、かなりアグレッシブで攻撃的であり、ポジティブな印象を受ける快勝劇となりました。
メンバー一覧
GK 東口(1986生)シュミットダニエル(1992生)権田(1989生)
DF 槙野(1987生)三浦(1995生)佐々木(1989生)室屋(1994生)
植田(1994生)車屋(1992生)冨安(1998生)
MF 遠藤(1993生)青山(1986生)堂安(1998生)中島(1994生)伊東(1993生)
伊藤(1997生)守田(1995生)三竿(1996生)天野(1991生)
FW 小林(1987生)南野(1995生)浅野(1994生)
※赤字がスタメン
ワールドカップ出場の海外組で主力だった選手は今回は選出されませんでした。Jリーガーの期待の選手および海外組の若手(これからの主力となる年代)をチェックする意味合いが強い印象を受けました。
ちなみにこのメンバー構成を世代別で見て行くと、
アテネ世代(1981生〜1984生)0名
北京世代(1985生〜1988生)4名
ロンドン世代(1989生〜1992生)5名
リオ世代(1993生〜1996生)10名
東京世代(1997年〜)3名
ロシアワールドカップ選出されたメンバーの世代構成は
アテネ世代(1981生〜1984生)2名
北京世代(1985生〜1988生)7名
ロンドン世代(1989生〜1992生)10名
リオ世代(1993生〜1996生)4名
東京世代(1997年〜)0名
ですから一気に若返りました。リオ世代が増えて、北京世代が減少。2020年東京オリンピックの世代が3名入っています、とてもビックリ選考です。
Jリーガーは14名、ヨーロッパ組は8名
ちなみにおっさん世代の北京組はGK1名、DF1名、MF1名、FW1名の計4名が選出。GKは経験がものを言うポジションですから置いておいて、DF槙野、MF青山はサンフレッチェ広島(=森保イズム)のサッカーを知っている二人。森保監督がやりたいサッカーを体現する存在として軸となる存在ですからその選出には納得がいきます。
2018.10.12 VS パナマ
森保体制の第2戦目、3戦目のメンバーは、ロシアワールドカップ組との融合。前回のコスタリカ戦のメンバーにワールドカップ主力組が合わさったメンバー構成となりました。
VSパナマ戦は、またまた南野、伊藤のゴールと川又のゴール(オウンゴール?)で3−0の快勝。
メンバー一覧
GK 東口(1986生)シュミットダニエル(1992生)権田(1989生)
DF 槙野(1987生)三浦(1995生)佐々木(1989生)室屋(1994生)
吉田(1988生)長友(1986生)酒井宏樹(1990生)冨安(1998生)
MF 遠藤(1993生)青山(1986生)堂安(1998生)中島(1994生)伊東(1993生)
三竿(1996生)柴崎(1992生)原口(1991生)
FW 南野(1995生)大迫(1990生)川又(1989生)北川(1996生)
※赤字がスタメン
アテネ世代(1981生〜1984生)0名(前回比±0)(W杯メンバー比−2)
北京世代(1985生〜1988生)5名(前回比+1)(W杯メンバー比−2)
ロンドン世代(1989生〜1992生)8名(前回比+3)(W杯メンバー比−2)
リオ世代(1993生〜1996生)8名(前回比−2)(W杯メンバー比+4)
東京世代(1997年〜)2名(前回比−1)(W杯メンバー比+2)
世代別スタメン構成としては、
アテネ世代(1981生〜1984生)0名
北京世代(1985生〜1988生)2名
ロンドン世代(1989生〜1992生)4名
リオ世代(1993生〜1996生)4名
東京世代(1997年〜)1名
若手にベテランを組み込んだ形が鮮明となったメンバー構成です。ワールドカップ主力組だった大迫、原口がスタメン出場、DFの冨安はまだ20歳の東京オリンピック世代の選手。森保イズムを知る青山も引き続き出場と、森保カラーを少しずつ上手に植え付けているように見えます。
2018.10.16 VS ウルグアイ
第3戦目のVSウルグアイ。
スアレスはいませんでしたが、ウルグアイは結構いいメンバーで来日してくれました。ウルグアイは韓国に敗れての来日なので、かなり本気を出していたと思います。
メンバーは前回と同じですが、スタメンをガラリと変えてきました。
GK 東口(1986生)シュミットダニエル(1992生)権田(1989生)
DF 槙野(1987生)三浦(1995生)佐々木(1989生)室屋(1994生)
吉田(1988生)長友(1986生)酒井宏樹(1990生)冨安(1998生)
MF 遠藤(1993生)青山(1986生)堂安(1998生)中島(1994生)伊東(1993生)
三竿(1996生)柴崎(1992生)原口(1991生)
FW 南野(1995生)大迫(1990生)川又(1989生)北川(1996生)
※赤字がスタメン
コスタリカ戦、パナマ戦のメンバー+ワールドカップ主力を融合した、現段階でのほぼベストメンバーでしょう。
世代別スタメン構成としては、
アテネ世代(1981生〜1984生)0名
北京世代(1985生〜1988生)3名
ロンドン世代(1989生〜1992生)3名
リオ世代(1993生〜1996生)4名
東京世代(1997年〜)1名
試合は、またまたアグレッシブな攻撃が見られ、撃ち合いの元、4−3の勝利。南野、中島、堂安が”新ビッグ3”なんて言われはじめ、新たな日本代表の顔となりつつあるように思えます。
2018.11.16 VS ベネズエラ
メンバー構成はだいぶ決まってきました。来年1月開催のアジアカップを想定してのことでしょう。森保体制での初めての大一番の舞台ですから、ある程度この辺でメンバーを固めて行きたいところですし。
メンバー一覧
GK 東口(1986生)シュミットダニエル(1992生)権田(1989生)
DF 槙野(1987生)三浦(1995生)佐々木(1989生)室屋(1994生)
吉田(1988生)山中(1993生)酒井宏樹(1990生)冨安(1998生)
MF 遠藤(1993生)守田(1995生) 堂安(1998生)中島(1994生)伊東(1993生)
三竿(1996生)柴崎(1992生)原口(1991生)
FW 南野(1995生)大迫(1990生)北川(1996生)杉本(1992生)
※赤字がスタメン
世代別のメンバー構成は
アテネ世代(1981生〜1984生)0名
北京世代(1985生〜1988生)3名
ロンドン世代(1989生〜1992生)8名
リオ世代(1993生〜1996生)10名
東京世代(1997年〜)2名
GKはこの3名で固定、DFは怪我の長友の代わりに山中が入りました。MFは青山の代わりに守田、FWは杉本が初選出。前回の選出メンバーから多少の入れ替えがあった程度の構成です。
試合の方は、相手のベネズエラは結構日本代表を研究してきたようで、いいブロックを敷いて日本の攻撃をうまく守っていましたし、鋭い攻撃も見られました。なかなかスコアが動かない状況が続きましたが、酒井宏樹の代表初ゴールで先制。後半には酒井宏樹が与えたPKを決められて同点とされ、そのままゲーム終了。結果は引き分けでしたが、中島や堂安は今回も躍動しておりました。中島は相変わらずキレキレでした。
あと、GKのシュミットダニエルは、初キャップとは思えない落ち着いた感じで、PKだけの一失点に抑えましたし、もともとボランチをやっていたこともあるようで、足元もうまい。いい感じのフィードをしてました。身長が197cmあるので、やっと日本にも世界サイズのGKが誕生となりました。
世代交代は順調に推移している
森保体制となりここまで4戦を消化し3勝1分と負け知らずを継続中です。
ロシアワールドカップメンバー
アテネ世代(1981生〜1984生)2名
北京世代(1985生〜1988生)7名
ロンドン世代(1989生〜1992生)10名
リオ世代(1993生〜1996生)4名
東京世代(1997年〜)0名
最新のベネズエラ戦のメンバー
アテネ世代(1981生〜1984生)0名
北京世代(1985生〜1988生)3名
ロンドン世代(1989生〜1992生)8名
リオ世代(1993生〜1996生)10名
東京世代(1997年〜)2名
次のワールドカップを目指す上で、ロンドン世代とリオ世代が中心となっていくので、最新のメンバー構成だと23名中18名がこの世代となりバランスとしてはとても良いと思います。また東京五輪世代(堂安と冨安)がスタメンで2名とも出場し、しかも結構いい感じでやれているので本当将来が楽しみです。元々の主力メンバーと新たなメンバーをうまく融合できているのではないでしょうか。
スポンサーリンク