タイトル「お金が尽きた、海を見て黄昏る」の回。
ワーキングホリデー(以下ワーホリ)ビザを持っていると、現地で働くことができる。
通常の観光ビザは、就労は一切ダメですが、ワーホリビザは、長期滞在費を補うための就労が許可されている。
ワーキングホリデー(ワーホリ)とは・・
二つの国・地域間の取り決めに基づき、おのおのの国・地域が、相手国・地域の青少年に対して、自国・地域で一定期間の休暇を過ごし、その間の滞在費を補うために就労することを相互に認める制度。
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ちなみに、私がワーホリビザを申請した当時は、オーストラリア、ニュージーランド、カナダの3カ国だけでしたが、今は、その三ヶ国に加え、韓国・フランス、ドイツ、イギリス、アイルランド・デンマーク、台湾、香港、ノルウェーと、12か国・地域に広がったようです。
ワーホリビザで滞在する人の中には、事前に滞在費をたんまり溜め込んで渡航し、現地ではほとんど遊んで暮らす人もいれば、私のようにそんな余裕はなく、働くことを前提にビザを取得する人もいる。
特に目標を持つこともなく、憧れの海外生活をスタートさせた適当な私。住まいを見つけ生活拠点が定まったので、これから何をするか、そう「働く」のだ。
自分で仕事を探しつつ、アントニオにも相談。彼はとっても良い人で、知り合いに口利きをしてくれたりして、力になってくれたが、そんな簡単には仕事は見つからない。私は時間だけはたくさんあったので、アントニオのハウスキーパーの仕事を手伝ったりしつつ、引き続き、めぼしいレストランやお土産屋の面接を受けたりしたが、なかなかすぐには決まらない。
一月、二月・・、時だけが流れる・・。
時の流れとともに、私の財布の中身もさみしくなってきて、このまま仕事が見つからないと、あと1ヶ月くらいでヤバイ。
お金が底を尽いて、帰国しなくてはならない状況。
「もっとお金を貯めてから来たらよかったなぁ・・、ちょっとお金使い過ぎたかな・・帰りたくないな・・」と後悔しつつ、海沿いのベンチに腰掛けて、コーラを飲みながら海をぼーっと眺める。
「日本はあっちの方か・・」なんて、夕日を眺め、黄昏てみたりして。
しかし、私は強運の持ち主のようだった。
数日後、以前に面接を受けたお土産屋のスタッフに空きが出たとかで、急遽雇ってくれることとなった。
「これで帰国しなくて良くなった」本当ギリだったが命拾いした。
アントニオにこのことを伝えると喜んでくれた。彼にしてみたら、これできちんと家賃が入ってくるからね。
とりあえず私は仕事が見つかり、早期帰国することはなく海外生活を継続することになった。
<ニュージーランド旅行記>
NZ1「記憶は少しずつ薄れていくけど、思い出はいつまで経っても色褪せない」
NZ2 「そうだ、家を探そう!」
NZ3 「お金が尽きた、海を見て黄昏る」
NZ4 「転んでもただでは起きない男」
NZ5 「異文化交流に疲れる」
NZ6 「料理の腕を上げる」
NZ7 「観光地を徘徊する」
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2 Replies to “ニュージーランドにて。vol.3”